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ネイビーと三笠。 [呉]

昨日、しとしとと冷たい雨の中、アメリカ海軍横須賀基地に行ってきました。
「日米親善よこすかスプリングフェスタ2017」っての。
日帰りバスツアーです。

このツアーに興味を持ったのは、もちろん、海軍の戦艦が見られるってこと。
普段は入れない米軍基地に入れる。呉のむかしを調べていると、
どうしても「戦艦」ってものを見たくなる。

先着1200名にはミサイル駆逐艦船内見学も。いや、見たい!
……ところが、到着してみると何千人?何万人?の長蛇の列で、
入口門のセキュリティチェックに到達すまで約2時間・苦笑。
すでに見学券は配布終了。

残念というか、絶対無理というか、見学権利を手に入れるには
ツアーじゃダメですね。一番の人は何時から来ていたんだろう?

冷たい雨に濡れながら2時間じっと辛抱したせっかくの気持ち、
仕方がない、米軍エリア内を散策してみました。
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うーん、ここはアメリカ。

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毎年訪れているであろう人々は、巨大ピザがお目当てのようでしたが、
わたしが眼をつけたのは「シナボン」。これ、日本から撤退しちゃった?
まだハワイに取材で行けてるころ、よく現地で食べたなー。

ネイビーは海軍、アーミーは陸軍、んじゃ空軍は?
すぐに出てこないので調べたら「エアフォース」らしい。
へえ、それって米国大統領専用機じゃなかったっけ?

米軍エリアに入れば、その辺の海岸に戦艦が着けられているかと思いきや、
そんな姿はまったくない。1200名の幸運な見学者もバスにのせられ、
別の場所に移動して見るんだそうな。ふーん。
まあ、そんな簡単に目に触れるとこには置かないか。
理屈はわかるけど、……残念!

横須賀基地入口前にある、戦艦「三笠」記念館で我慢することにしました。
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…え? 本物?

改修に改修を重ねているとはいえ、本物らしいです!
主に日露戦争で活躍した「三笠」は、イギリスから買ったもの。
まだあの時代は外国から買うのが普通で、国内生産は追いついてなかった。
「三笠」とか「金剛」とかは英国製でしたよね。
最初、あまりに無防備に解放されているので模造品と思った。
パッと見の正直な印象は「ちっちゃ!?」。
ドラマ『坂の上の雲』でモッくん演じる秋山真之が乗った艦。
そっかー、これなのかー。

ちっちゃいなんて思って悪かったなーと反省しつつ、
そしたら戦艦大和はどんだけ大きいんだー、と不思議な胸騒ぎ。

どんどんのめり込むなー。来月には呉に取材に帰ります。


姉妹その②。 [呉]

久々に姉とダベってきました。
「たった二人の姉妹なんだから仲ようせんと(仲良くしないと)」
世の兄弟姉妹たちは、親親に言われたりしますよね。
子どもの頃からちチョー仲良かった……わけでは決してないけど、
大人になってから“話し相手”がほしいときにはどちらからともなく。

わたしと姉は、双子かよっ!?てくらいそっくりらしいです。
特に子どもの頃、高校生、大学生くらいまでは言われました。
妹がいるとはしらない学校の友だちに「昨日、お前の妹見たで」と姉は、
しょっちゅう言われていたそうです。
こんなこともありました、姉の結婚式に東京からはせ参じると、
到着したホテルで、どうやらわたしは、義兄となる人のお兄さんと
エレベータで同乗になった。わたしは気づかない、けれど義兄の兄は、
「あ、これが妹か」と一目でパチっとわかったんだとか。

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わたしはメガネが目立ちすぎるのでアレですけど。
(なにせ宮川大輔バリですから)
やっぱ、似てますかね?

妹、かー。

わたし、妹だったんですねー。姉に逢うと思い出す。
そいや、妹だったわと。独立独歩で生きているようで、
わたしにもある種根本のつながりのようなものがある。
兄弟姉妹って、思うほど長く一緒に暮らしていない。
一緒にいる半分以上は記憶も自我もない子ども時代で、
やっと自意識が芽生える年ごろにはお互い家を出ていたりして。
下手すると、友だちや仕事仲間よりぜんぜん共有する時間はすくないわけで、
それでも、やっぱ、わたし、妹なのねーと、納得できるつながり。

姉には、【お手紙セミナー】に用意するレターセットのセレクトを
お願いしてあるので、顔を見て、も一度お願いしてきました。
彼女のセンスはいいですよ。



ロケ地マップ。 [呉]

呉ではもはや入手しにくいという映画『この世界の片隅に』のロケ地マップ。
東京では虎ノ門にある広島県東京事務所ってとこに、
まだいっぱい?ありましたよ。

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これは姉が東京・銀座の広島アンテナショップTAUで獲得したのを
1枚譲ってくれたもの。わたしもこの正月に大和ミュージアムでいただいたのですが、
わりと何度も開いて確認するので予備ができて有難い。

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中面は、呉。
この町で生まれ高校生まで育ったわけですが、俯瞰で見たことなかったから新鮮。
実家は地図内「灰ケ峰」という標高737mの山のふもと(〒737と同じ!)。
山頂に現在は気象台と展望台がありますが、これ、
基礎は高角砲台(対空射撃)だったんですね。

知らなかった。

B29なんかの爆撃機がわーんと来るたび撃ち放っていたわけです。
敵が投下する焼夷弾や破裂弾も恐ろしいけど、味方の高角砲も怖かったろう。
想像を絶する。

東京、横浜、名古屋、神戸、それこそ日本全土に空襲はあった。
そして呉にもありました、呉は帝国海軍第一の造船所だったから。
海軍の中枢・呉鎮守府に、広という場所には空廠(飛行機を作るとこ)もあった。
当時を語る本や新聞記事の本を集めて必死で読んでるとこですが、
内容が重く重くのしかかってくるのでなかなか読み進めないのが正直なところ。
これを受け止めるのは相当の覚悟が要るなあ!……がんばらなくちゃ。

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生き残ったのは「奇跡」だと、
(軍人・軍属・市民を問わず)生存者の多くが異口同音に語る。

いまここにあるのは、なにのご加護か、奇跡と。

うーん、つまり、わたしたちがここに生きているのも奇跡の先っぽ。

スピなことやメンヘラや精神論が言いたいんじゃありません。ただ、単純に、
奇跡の先っぽにちょこんとわたしはいるんだなと知った、というだけの。

ちょこんといて、ちょこんとココロを尽くして、またちょこんといる。
ちょこん。大事だなあ。


バカと死。 [呉]

いまになって読みました。
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養老孟司氏の『バカの壁』と『死の壁』。
(国立国会じゃないほうの)図書館で借りてきた。

2003年2004年の発刊当時かなり話題になりましたね。
ところが、わたしはちっとも触手がのびなかったのです。
ライターなんだし、これくらいは読んでおいて当然、……なのですが、
これくらい(なんて失礼な言い方!)が、どうもできなかった。

で。

どうしていまになってか、というと。

ここでも再三書いていますが、わたしは目下、出身地・呉の勉強中。
第二次世界大戦を挟む時代にさかのぼって“知ろう”と必死こいてます。

と。

さまざまな“事実”を知るたび、“わかる”のは逆立ちしたってどうしたって無理、と、
実感するようになってきた。なぜなら、わたしは完全に戦後生まれだからです。
この事実だけはどこをどうひっくり返したっても変わらない。
マジックもイリュージョンも起き得ない。
体験者手記や大和ミュージアムのリアルな展示品に情緒的に感じ入るものはあります。
ありすぎるくらい、ある。
その物語から出てこられず、肉体的にも心臓がどくどくと苦しく、なんか生々しい。
追体験することで伝わってくるものを、一生懸命につかまえようとしています。

とはいえ。

完全に同一の体験をすることはできません。同じ視界にはなれない。
ただ、ひたすらに、同じ風景に立てることだけを願ってがんばっているのみ。

その人(体験)にギリギリまで近づけるためにはどうしたらいいんだろう?
“救い”みたいなものがほしくなったんですね。
わかり合えないことが前提のものを、どうやってわかろうとすればいいのか。

そこで。なんの脈絡もなく思い出したのが、『バカの壁』。

●知るというのは自分がガラッと変わること(以前のブログ「知る。」)
●身体を忘れている(以前のブログ「肉体。」)
●耐えられないものを遠ざけている

などなど。直接ではないにしろ、いくつかの落ち着きが得られた気がする。
(自分のブログ)に書いたのと近い感じもあってよかったなあとうれしかったり。

続いて。『死の壁』。

戦争という有無を言わせぬ生死を見るには、“死”から逃げてはいけない。
戦争は絶対にいけません。でも、無自覚な言葉は綴りたくない。
まっすぐに言葉が出せるよう、ただ純粋に“死”に近づこうと思いました。
それはきっと、“生”に近づくことでもあるんです。

もちろん、これを読んだからとなにか意見を持って言うわけではないです。
まだまだ途上の身。ぐるんぐるんと変化中!


国立国会図書館。 [呉]

国立国会図書館に行ってきました。

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呉に関する本を調べるため。
アマゾンで調べても新品も中古も出てこないしで、どーしたもんだか。
この正月にお会いした呉市役所市史編さん室の方を頼って聞くと、
「国会図書館に所蔵している」とのこと。

なるほどー。

国会図書館かあ!

無意味に緊張します。「国立」とか「国会」とか名のつくとこに、
わたしごときがなんぞの用があるのかと。
でも、行ってみれば、使いやすい空間なんですね。
検索端末も閲覧スペースもいっぱいあるし、上階にはコンビニと食堂も。
読みたい本は端末から申し込めば、20~30分経ったころ、
その端末に「届いたよーん」的なメッセージがやってくる。
で、いそいそと受け取りに参るって仕組みです。

海軍や呉工廠や艦艇に関する本をすこしずつ、ほんとすこしずつ読み進め、
同時に、そうであるからこそ遭った「呉空襲」についても知りたい。
それこそ、映画『この世界の片隅に』の世界、空気、人々、事実です。
体験者手記をまとめた本の存在を知り、触れたいと思った。

なかなかレアです。レアな本です。だから「国立国会図書館」。
ここから読み進めますので、また改めて綴りたいと思います。
代表者の方に連絡を取り、本は送っていただけることになりました。


向かう道中、国会議事堂が見えて、一瞬ギョッとしました。
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(右手前が国会図書館本館)

……まあ、国会の目の前だから国会図書館ですけど。

国会議事堂の頭を見ると、どうしても思い出すものがあるんです。
公園の噴水スペースに頭だけ出して遊戯にまぎれているロボットのアニメ。
すわロボットが出動すると、その穴に噴水がせり上がって現れる。
なんだったかなー、あれ。


姉妹。 [呉]

昨日の読売新聞中ほどに一面広告が出ていました。
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映画『この世界の片隅に』。しり上がりに評判が上がっています。

著名人・有名人のコメントがぎっしりで、中でも茂木健一郎さんの一行目が、
わたしにはとっても響きました。
「地上からの視点で描き続け、貫いているところ」。

「すず」さんはお姉ちゃんで、「すみ」ちゃんという妹がいます。
主人公は「すず」さんだけど、妹の「すみ」ちゃんにもドラマがある。
姉妹の関係が『となりのトトロ』ほどリアルではない気もするんですが、でも、
姉妹のこのやさしい関係が、この時代の人々を支える強さの一つであっただろうと
思わずにはいられない。……ほんと、見習いたいもんです・汗。

一面広告のことを、呉在住の大和ミュージアム師匠にさっそく伝えたら、
(帰呉のたびに丁寧に解説してくれるボランティアおじさまを勝手に師匠と呼んでます)、
師匠が先日解説した小5グループ10人のうち、映画を見ていたのはたった一人だった、
というエピソードを教えてくれました。

小5が友だち同士で映画に行くというのは田舎では考えにくいから、
つまり、両親世代、まさにわたしたち40歳代くらいに浸透していないと言えるのでは。
地元・呉が舞台と評判であっても、足が向かない、なぜか。
人間のうちでもっとも素直でない年代なのでしょうか、あるいは、知る意欲・興味がない。
日常が忙しすぎて心が割けない。やることがほかにいっぱいある。あくまで想像だけど。
……うん、同世代だから気持ちはわかる。わかるけど、
うん、出来れば、親子さんで観る機会が作れたらいいなあ願います。

……で、わざわざ「姉妹」のタイトルにしたのは。

戦艦にも「姉妹」があるって知ったからです。

すでにご存知の方も多いだろうからはなはだお恥ずかしいけど、
「戦艦武蔵」は、「戦艦大和」の妹?だったんですね!

この正月に呉でお会いした中に、わたしが心で勝手に「天才!」と思う方があって、
その方のご著書の中に武蔵に関するものを見つけて拝読中。
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(奥がそれ。手前のは図鑑です、結局艦艇の図鑑を買っちゃった!)

戦艦は、基本的には〇〇型四隻で造られたそうで、諸事情でもすくなくとも二隻はある。
戦艦にも姉妹がいるんです。
ちなみに、船は(英語で?)女性名詞のため、「姉妹」「彼女」で呼ばれる。
あーんなに激しい戦闘を繰り広げる、強き彼女たちなわけですよ。

大和の書籍は数冊読みましたが、どれも死闘の顛末が生々しく描かれる。
これほど凄まじいのは世界最大の戦艦だからだと思いがちだけど、
妹の武蔵だってその戦いと最期は凄まじい。
主人公を変えれば、どの艦艇にも、主人公としてのドラマがある。
きっと、人間と同じなんです。

人は、我を主人公になにものにも代えがたいドラマを紡いで生きている。
以前からわたしが心に強く思うこと(真実)の一つです。
事実(起きたこと)は一つでも、それを体験する人の数だけ真実がある。
だから、真実を知ろうとするなら、客観的な事実をまず受け止め同じ風景に立ち、
完全にその人の目線にならねばならない。そうでないと、真実は見えてこない。

戦艦武蔵はつい一昨年、2015年に海底で発見されました。
そして、昨年2016年には戦艦大和の17年ぶりの潜水調査が行われた。
姉妹はやっと、お互いの居場所を間接的に(人間を介して)知ったってことなのかなあ。

海の中で彼女たちはテレパシーするかなあ。

激しい戦闘に傷つき海底に横たわる美女たちの“真実”を、
これからどのようにして知っていくのか。
凡人すぎて専門家になれないわたしにも、なにかできることはないか。
その鍵が、わたしにとっての“呉”の想い。ココロ尽くして探っていきます。



知る。 [呉]

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この正月から始めた地元・呉の勉強。
第一弾として「呉市制100周年記念版 呉の歴史」やっとこ読了。

知る、とは、こういうことなんだなあ。

呉市役所・市史編さんの方に「すくなくとも江戸後期から」と言われましたが、
せっかくなので旧石器時代から始めました。
「丸子山古墳」とか出てきて、ありゃ、もしかしてわが家のルーツ?なんて。
どうやら呉は、遣唐使の時代にも造船の実績があるようです。

また、呉(くれ)の由来は、おおかたの説として、
「呉市の周辺は九つの峰で囲まれているため、これを呉(九嶺)としてあやかり」ですが、
造船用材の「榑(くれ)」という木材が名産だったから、という説もこの本で知りました。

ずいぶん分厚いので最初はどーなることやら?だったけど、読んでみると、
非常に客観的な史実・事実・数字を重ねた、「ざっくり」としたもの。
「これはあとから詳しく調べんといかんな」な気になる点をメモしながら、
(受験勉強を思い出す!)時の流れを追っていく。

すこしずつ、すこしずつ、知っていく。すると、
何度もページを開いて見ていたはずなのに、ちっとも実感がなかった、たとえば、
「大和ミュージアム」公式ガイドブックに書かれていた事柄や名前に、
「ああ、そういうことか!」
初めて、そこに、“意味”や“実体”が生まれた。

もう、見ず知らずの言葉じゃない。字面だけの言葉じゃない。
カタチと温度を持って、そこに存在するものになっていく。

これが、知る、ということなんだなあ、と。

プロのスピ系友人に言わせると、
「まるこさんは双子座だから知るのが大事」なんだそう。

知らないことが、わたしをもっとも不安に陥れる。

うん、確かにそういうとこ、あるかも。

もちろん、知らなくていいこともたくさんある。でも、わたしの場合、
「それはこういう理由で知らないでいたい」と、ちゃんとした裏付けがある。
無意識に知らないのではなく、意識的に知らない、ということ。
やっぱり、わたしにとって“知る”は、大事なファクターなのでしょう。

ただ、やみくもに“知る”が目的じゃない。“知る”ための“知る”ではない。
“知る”から感じること、見えてくるもの、それまでの様相を変えるもの。
ゲシュタルトの転換が、わたしを新しい場所へと連れていく。

よし。

呉の勉強第ニ弾は、「戦艦大和」付近です。
あー、艦艇をずらりと並べた図鑑とかほしくなるっ!!

最終的には人々の想いへと入っていきたい、同じ風景に立ちたい、だからこそ、
まずは事実を事実として受け止め、“知る”を重ねていきます。

告白。 [呉]

いま、映画『この世界の片隅に』が大評判です。

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原作はこれ。こうの史代さんの漫画。初版は2008年。

広島と呉を舞台に戦争時代の暮らしを丁寧に描いたものですが、
わたしはまったく漫画の存在を知りませんでした。
昨年、戦艦大和の潜水調査が行われたニュースを聞いて話題にしたら、
呉つながりで、同郷の幼なじみが教えてくれました。

ちょうど、生まれ故郷の呉へと執着が湧き始めたころだったので、びっくりしました。

すぐに購入して拝読。わたしは物語に入ってしまう、いわゆる、
パラレルワールド作りが(自分でいうのもヘンですが)非常に激しいので、
読み終わっても物語世界からなかなか出られず難儀しました。
主人公の「すず」もですが、夫の「周作」、映画ではほとんどカットされている
遊郭の「リン」にことのほか思い入れが強く、いろんな意味で切なくて仕方なかった。

映画は、こだわって呉で観ました。
(以前のブログ【呉】をご参照ください★)

この波に勝手に乗っけていただき、いま、わたしが、
呉に執着するのは間違いじゃないよね? と。何度も気を引き締め直して。

「呉を知りたい」

ただ言っているだけではダメ。動かなければ。
チャンスもご縁も自分で獲りに行かなければいけない、本当に欲しいものなら。

それで、昨年秋、市役所のそういう感じのものを扱ってそうな部署に飛び込みました。
たまたま窓口近くにいた職員さんに「教えてくれる人を紹介してほしい」と懇願。
彼は本当に災難です・汗。
ただ、そこにいてわたしに捕まったがゆえに、今年の正月4日から相手をする羽目になり、
自分の上司、市史編さん部、大和ミュージアム職員と、
計5名の方を紹介していただきました。

でも。

以前のブログ【呉】でも書いたように、わたしはあまりに無知だった。
呉の盛衰を史実ではなく、人々の思いの視点でつづりたい欲望が強すぎ、
情熱が先走り、なにも見えていなかった。

すこし前まで泣けなくて困っていたのに、年末あたりからおんおん泣くようになり、
上司の方に自分の意思を説明する会議室でも感極まって涙ぐむほど。
そして、言われてしまったんです。

「泣いてないで、客観的に知りなさい」と。

まずはそこが入口。「当時の人々と同じ風景に立てるようになりなさい」

怖くて、恥ずかしくて、穴があったら入りたいとは、このことでした。

なぜか私は「呉」に執着し、「広島」には気が向かなかった。
広島県外の方は不思議に思うかもしれないけど、呉人にはそういうとこがあるような気がする。
しかし、呉を語るには「ヒロシマ」を知らねばならない。

前出、こうの史代さんの『夕凪の街 桜の国』を読みました。
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上司の方に言われた中身が、ハッキリ、わかった。
わたし、戦争を越えた人々がいまに命をつないで生き続けられた理由を、
(ごくごく個人的な感想がわたしは欲しいのです)知りたいと言ったのですが、
それは、本当に、空恐ろしい、不躾にも不感症にもほどがある質問だったのです。

反面。

いまのわたしたちが、どうしても知らねばならないことだとも、確信しています。

正直、心で小さな反発を抱いていました。
まだ始めたばかりなのにそこまで言わなくても……ひどい、って。
いやいや、バカなのはわたし。むしろ恩人になる人。

東京の繁華街のコーヒーショップで、読み終わった時、隣の、
不機嫌そうな顔でクッキーをつまみながら携帯をいじり、
不器用に足を組んでピンヒールのかかとを突き出している若い女性に、
なんの脈絡もなくイラつきました。

たぶん、それは、自分へのイラつきなのです。

わたしは、一塊の肉塊の存在でしかない(これ、昔大好きだった戸川純の歌詞)。
一粒の命でしかない。されど、一粒の命の限りはやってもいいんだよ、と。

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歴史も機械ものもとっても苦手なので四苦八苦しています。
でも、言葉は正しくないかもしれないけど、“おもしろい”。

わたしは、きっと同じ風景に立てると思います。




幼なじみ。 [呉]

元旦から4日夜までの呉滞在。ヒジョーに実りある時間でした。

2016年があまりに濃すぎて年末ちょっと電池切れなケもあったから、
本来ならゆっくりするための帰呉ですが、じっとしてられない性分。

歩きましたねー、本当に歩いた!

子どもの頃は遠くてバスに乗った距離も、なんかもったいなくて歩く。
昨夏も歩きすぎて途中でサンダルをぶっ壊しましたが、このたびも、
ショートブーツのかかとがカツカツと中身の硬い音を出すほどすり減らし。
(今日さっそく直しに行きます)
灰ケ峰のふもとの実家から呉駅まで、なんなら大和ミュージアムまで、徒歩。
あー、呉がイメージつく人には、なにやっちょるん!?

呉の幼なじみに「あんたの好きな風景」と毎度連れて行ってもらう歩道橋。
(背後から撮られているのを気づきませんでした・笑)
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左手に、戦艦大和を建造したドックが現役で残ります。

いまや、観光名所。どこで噂を聞くのやら、
わたし(右から2人目)が話しかけているのは、茨城から来たという青年3人組。
「大和、カッコいいじゃないっすか!」なかなか鼻息が荒いです。

「知っとる? 大和の副砲にはトリビアがあって……」

んまー! わたし、偉そう!? にわか知識を青年たちに耳打ち・爆。
ビミョーに呉弁なとこが地元意識。関東人を相手に話し出すとつい標準語になりますが。

3日夜には正月に関わらず小中の幼なじみ9人で飲み会。
幼なじみとは、昔話や思い出を共有するだけの相手じゃない。
いま現在と未来の話も有象無象にでき、その展開は予測が立たないほど豊か。
損得や駆け引きは一切無用。
手放しでつながる、……って日本語としておかしいかもですが、
そういうおかしいこともブッ飛ばしていい関係。
わたしのようにすこぶる社交性がなくとも大丈夫です。ありがとう。

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前回の帰呉あたりから、歩き疲れたらここでよく休みます。
呉人にバレるのは外して、場所は、ヒミツ。

次回の帰呉は、すでに頭の中で「カレンダーのここだ!」と狙っておりますが、
神出鬼没!?を、乞うご期待!



はじまり。 [呉]

呉滞在最終日。
このたびの大ミッションのひとつ、市役所に訪問。
正月四日の仕事初めから無理を言いました。
市史編纂、大和ミュージアムの方々の、大事な教え。

わたし、なんにも勉強が足りてなくて、
とても恥じ入りました。情熱だけが先走ってる。
だから。

ここから、はじまりです。

あー、今年の抱負は、勉強!

歴史はかなーり苦手ですが、がんばります!

と、抱負を述べたところで、今回のベストショット。
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にゃーが、両の手(前足?)をかけてる!
家の前の坂道をてくてく降りていて発見。

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れんが通りの純喫茶、むかーし昔からあると思うのですが、
初めて入りました。いや、いい、ここいい!

ふるさとに発見が多い。
こんなにもバラエティに富んだ街だったんですね。